直球男
ヨハネの福音書21章。
イエス様の生涯をまとめた書が、聖書に4巻あります。
マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ。
個人的に、ヨハネが好きだなぁ~。
今日、ヨハネの福音書を読み終えた。
毎回そうなのだけど、ヨハネの福音書21章を読むと涙が出る。
ここにはイエス様とペテロの二人が登場する。
ペテロは不器用なぐらい真っ直ぐな男。
右折も左折もできない直球男。
でもイエス様が大好きな男。
でもイエス様が十字架に架かられる直前に、イエス様を3度否定した。
イエス様なんて知らないって言った。言うだけじゃなくて・・・。
「すると彼は、『そんな人は知らない』と言って、
のろいをかけて誓い始めた。」マタイの福音書26:74
「しかし、彼はのろいをかけて誓い始め、
『私は、あなたがたの話しているその人を知りません』と言った。」
マルコの福音書15:71
4福音書すべてに、ペテロがイエス様を否定したことが書かれている。
特にマタイ、マルコでは「のろいをかけて誓い始め」と書かれています。
専門家ではないし、ギリシャ語原文を読んだわけでもないのですが、
原文のギリシャ語で考えると、「のろう」という動詞には対象が必要だとか。
つまりここでペテロは「イエス様」を呪ったと解釈出来るそうです。
福音書を記した弟子達は、「ペテロ」が「イエス様」を呪ったと書けなかった。
書くに忍びなかった。だから書かなかったのかもしれない。
ペテロは大好きなイエス様を呪ってまで、自分を守ろうとした。
そしてそれがペテロの心の傷となって残った。イエス様を否定した。
もう立ち直れないぐらい凹んだでしょう。
そして今日読んだヨハネ21章。
弟子達が漁をしていると、復活のイエス様が岸に現れた。
ペテロはすぐに湖に飛び込み、イエス様の元に泳いでいった。
でもここからは想像ですが。普通、気まずいですよね?
あんなに好きで、大好きで・・でも最後に呪って、否定した。
自分を責めたでしょう。もう受け入れられないとも思ったでしょう。
そんなペテロに対して、イエス様は一言も責めなかった。
ただ、こう問うた。
「ヨハネの子、シモン(ペテロ)。あなたはわたしを愛しますか。」
3度問うた。そしてペテロの答えを聞いた後、イエス様は
「わたしに従いなさい。」
と語られた。
自分を呪って、否定して、見捨てたペテロを、
イエス様は深い愛で赦された。
そして再び使徒として、福音の前進のために用いられた。
なんだろう。書いててまとまらなくなってきた!!(TдT)
ペテロと、今の自分が重なるんです。。。
イエス様は今も語られている。
「あなたはわたしを愛しますか。」
「わたしに従いなさい。」
これは奈良の学校にいる時から、時々頭の中でループするんです。。。
「あなたはわたしを愛しますか。」
「あなたはわたしを愛しますか。」
ペテロにイエス様は3度、同じ問いをした。
今の自分に対しても、何度も何度も同じ問いが投げかけられる。
本当に自分は、イエス様を愛し、従っているだろうか。
フルタイムだけが従うということではない。
それはわかるけれど・・・イエス様に聞いているだろうか。
自分の思いを握り過ぎていないだろうか。
ペテロのように、不器用なぐらい素直になれたらいいな。
「あなたはわたしを愛しますか。」
「主よ。あなたはいっさいのことをご存知です。
あなたは、私があなたを愛することを知っておいでになります。」